キャットフードで健康を保つために

老猫には柔らかいフード

キャットフードには大きく分けて、固めのドライキャットフードと柔らかいウェットキャットフードがあります。
7〜10歳以上の老猫の場合は、基本的に柔らかめのフードがおすすめです。
その理由と与え方について見ていきましょう。

柔らかいキャットフードがおすすめな理由

基本的に、猫にはよく噛んで顎の筋肉を鍛えるためにもドライフードがおすすめだとされています。
しかし、老猫(シニア猫)の場合はそれよりも柔らかめの、缶詰やレトルトパウチに入ったウェットフードがおすすめです。
その理由はいくつかあります。

■消化吸収機能が衰えるため
ひとつは、歳をとるほど猫の消化機能が弱まるためです。
若い頃と同じフードを食べ続けていると、脂質やカロリーが多く消化しきれなくなってきます。
柔らかめのフードなら消化がよく、猫の体に負担をかけません。

■噛む力が衰えるため
高齢になればなるほど、歯がぐらぐらして抜けやすくなり、歯周病になる猫が多くなります。
口内に痛みがあったり、歯がなかったりするとうまく噛めず、フードそのものを食べられなくなることも。
このような場面では、舐めるだけのスープタイプのほうが向くでしょう。

柔らかいキャットフードの種類

柔らかいキャットフードを与える場合、主に2種類の選択肢があります。

■ウェットタイプ
代表的なのが、缶詰やレトルトパウチに入って売られているウェットタイプのキャットフードです。
嗜好性が高く水分もとれるため、老猫に最も適したタイプだと言えます。
便秘がちや毛玉がたまりやすい、腎臓や消化器の衰えがあるなど、気になる症状に応じた栄養分が配合されているフードも豊富です。
選ぶときは「老猫(シニア)用」と書かれたものにしましょう。

■ドライフードをふやかす
もともとウェットタイプが苦手な猫や、これまで食べ慣れたドライフードしか食べない猫もいますよね。
その場合は、ドライフードをぬるま湯に浸けてふやかすことで柔らかくなり、食べやすくなります。
ただし作り置きができないため、あげるときに毎回ふやかしてあげる必要があります。

消化能力や噛む力が衰えてくる老猫には柔らかいフードがおすすめです。
ただし、いずれの場合も年齢はあくまで目安であり、その猫によって向き不向きは異なります。
猫の状態に応じて、もっとも猫に適したキャットフードを選んであげるようにしましょう。

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